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脂漏性皮膚炎とニキビの違い・見分け方と併発した場合の対策について

脂漏性皮膚炎とニキビ

朝起きて鏡を見るとポツリと赤くなっている肌、「ニキビが出来てしまった!」とガッカリしますよね。外に出るのが嫌になったり、人に顔を見られたくなくて伏し目がちになったり、一日でもはやく治したい!と色々なニキビケア用品を使って治そうとする方も多いと思います。でも、なかなか良くならなかったり、かえって悪化してしまって悩んでしまっていませんか?

 

もしかするとそれは、ニキビではなく脂漏性皮膚炎かもしれません。脂漏性皮膚炎とニキビでは、出来てしまう原因や対策が異なります。この2つの違いはなんなのか、脂漏性皮膚炎とニキビの見分け方や、もし両方同時にできてしまったときはどういった対策を取れば良いのかなど、脂漏性皮膚炎とニキビの違いについてまとめました。

 

 

 

 

脂漏性皮膚炎とニキビの違い

脂漏性皮膚炎とニキビは、どちらも肌に赤みなどの炎症を引き起こしますが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
2つが引き起こされる原因には、それぞれ以下のようなものがあります。

 

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因

  • ① マセラチア菌の異常繁殖
  • ② 皮脂の過剰な分泌
  • ③ ホルモンバランスの乱れ
  • ④ 食生活の乱れ
  • ⑤ 乾燥
  • ⑥ ストレス

 

ニキビの原因

ニキビの原因

  • ① アクネ菌の繁殖
  • ② 皮脂の過剰な分泌
  • ③ 食生活の乱れ
  • ④ ホルモンバランスの乱れ
  • ⑤ 乾燥
  • ⑥ ストレス

 

 

こうして見ると、②〜⑥までの原因が2つとも同じであることがわかります。どちらの炎症の原因は食生活やホルモンバランスの乱れ、乾燥やストレスなどによって皮脂が過剰に分泌されることで起こります。しかし、皮脂を好む菌に最大の違いがあることがわかりますね。

 

脂漏性皮膚炎を引き起こす菌⇒マセラチア菌

ニキビを引き起こす菌⇒アクネ菌

 

というわけです。症状を引き起こす菌に違いがあるので、それぞれ炎症には違いも出てきます。

 

 

 

脂漏性皮膚炎の特徴
  • ① 皮膚に赤みやかゆみが出る
  • ② 小鼻の両脇、眉間、頭の生え際に油っぽいかさぶたのようなものができる
  • ③ 顔だけでなく、頭や首周り、足の付け根などにもできる

 

 

ニキビの特徴
  • ① 肌表面がポツっと白くふくれる
  • ② 赤くぷくっとふくれて触ると痛みが出る
  • ③ 炎症が悪化するとぶよぶよと膿んでふくらむ
  • ④ 顔だけではなく、背中にもできやすい

 

 

脂漏性皮膚炎とニキビの違い

① かゆみがあるかどうか⇒あれば脂漏性皮膚炎
② 初期症状に皮膚が赤くなるか、白くポツっとなるか⇒赤は脂漏性皮膚炎、白はニキビ
③ 炎症部位がぷくっと赤くふくれるか⇒ふくれればニキビ
④ 顔以外にできる箇所⇒背中・デコルテはニキビ、頭皮・首周り・足の付け根は脂漏性皮膚炎

 

 

脂漏性皮膚炎の初期症状に、皮膚の赤みやかゆみがあります。ニキビの初期症状にかゆみはなく、ポツッと白くふくれる白ニキビと呼ばれる状態になります。また、ニキビが進行すると初期の頃よりも大きく膨らみ、赤くなります。悪化すると痛みや熱を伴うので、そこも脂漏性皮膚炎とは違います。

 

さらに、脂漏性皮膚炎は顔の他にも頭皮や首周り、足の付け根といった皮脂の分泌が盛んな脂漏部位と呼ばれるところにできやすいですが、ニキビは顔以外では背中やデコルテなどにできやすいです。

 

 

 

脂漏性皮膚炎とニキビの見分け方

脂漏性皮膚炎もニキビも、初期の段階で適切な対策を取らないと、重症化したり症状が長引いてしまう恐れがあります。
ある日肌が皮膚が赤くなってしまったら、脂漏性皮膚炎かニキビか見分けるポイントをご紹介します。

 

  • かゆみはあるかどうか⇒あれば脂漏性皮膚炎
  • ポツッとふくれているかどうか⇒ふくれればニキビ
  • かさぶたのような油っぽい皮がこびりついているかどうか⇒あれば脂漏性皮膚炎
  • 顔以外に同じ症状がからだのどこかに出ている部位はあるか⇒背中・デコルテはニキビ、頭皮・首周り・足の付け根は脂漏性皮膚炎

 

 

脂漏性皮膚炎の特徴として皮膚のかゆみや、油っぽいかさぶたのような皮がこびりつく、というものがあります。こういった特徴はニキビにはないので、最大の見分けるポイントになります。また、顔以外に炎症が起こる部位も、脂漏性皮膚炎とニキビでは異なってくるので、そこも見分けるポイントのひとつとなります。ニキビが出来てしまったら痛みを伴う場合がありますが、脂漏性皮膚炎には痛みはありません。

 

顔に赤い炎症が出来てしまったら、慌てず症状をよく確認して、脂漏性皮膚炎かニキビか見分けるようにしましょう。

 

 

 

頭皮や顔にできた脂漏性皮膚炎とニキビが併発した際の対策

脂漏性皮膚炎とニキビ併発

脂漏性皮膚炎の原因となるマセラチア菌も、ニキビの原因であるアクネ菌も、どちらも肌に常在している菌なので、皮脂の分泌が何らかの原因により過剰になると、どちらも同時に発症してしまうことがあります。

 

脂漏性皮膚炎とニキビを併発してしまった場合、どういった対策をとれば良いのでしょうか。

 

 

①一番は皮膚科へ行く

セルフケアでなんとかしようとしても、市販薬では効果がいまいちだったり、誤った薬を塗り続けて悪化してしまう、ということがよくあります。一番良いのは皮膚科へ行き、処方薬を塗ることです。脂漏性皮膚炎を治すためにはまずマセラチア菌を殺菌する外用抗真菌薬やステロイド剤で症状を落ち着かせ、再発しないように予防する、という治療方法が一般的です。ニキビに対しても外用薬が処方されるので、それぞれの薬をそれぞれの炎症部位に塗布することで症状を改善させていきます。

 

皮膚科を受診する際は、症状をきちんと伝えて、「菌を調べて欲しい」とお願いすると良いですよ。

 

 

②肌を清潔に保つ

脂漏性皮膚炎もニキビも、肌を清潔にしておくことが改善につながる大きな要素のひとつです。洗顔は朝夜の2回、むやみにこすったりして皮膚を刺激を与えないよう、泡で優しく包み込むように洗います。洗い残しがあると炎症が悪化することがあるので、すすぎは充分に行うようにしましょう。

 

⇒脂漏性皮膚炎の正しいシャンプーの仕方

 

 

③保湿はしっかりと行う

肌の乾燥は、脂漏性皮膚炎やニキビが悪化する原因になるので洗顔後の保湿はしっかりと行うようにしましょう。外用薬を塗るタイミングはこのときが良いですね。特に市販の合成界面活性剤配合のシャンプーは刺激が強く皮脂もとりすぎてしまうので、低刺激で保湿できるシャンプーを選ぶようにしましょう。

 

⇒脂漏性皮膚炎のシャンプーについて

 

 

④ビタミンB群を積極的に摂る

ビタミンB群は皮脂の分解を促す作用があり、積極的に摂取することで脂漏性皮膚炎やニキビの根本的な改善につながります。また、神経を和らげる働きもあるので、ストレス緩和にもつながりますよ。